後立山南部(長野) 爺ヶ岳(2669.9m) 2018年6月30日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 3:43 柏原新道登山口−−5:50 種池山荘−−6:17 爺ヶ岳南峰−−6:30 爺ヶ岳中峰 8:00−−8:12 爺ヶ岳南峰−−8:33 種池山荘−−9:36 柏原新道登山口

場所長野県大町市/富山県中新川郡立山町
年月日2018年6月30日 日帰り
天候
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場登山口前に駐車場あり(6,7台)。橋を渡った対岸の駐車場は今年は利用可能
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無大きな雪渓は1箇所に減少。アイゼン、ピッケル無しでも問題なく通過可能
山頂の展望大展望
GPSトラックログ
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コメント前日に異様な早さで梅雨が明けたが天候が不安定でガスの可能性があったことと風邪が抜け切れていないこともあり短時間で登れる爺ヶ岳へ。前夜は猛烈な雷雨だったが夜半に止んで曇り空に。先週と違って登ってくる人は多かった。槍穂や立山劔は雲が絡んでいたが東の空は透明度が高く、尾瀬や奥日光(約150km)どころか毛猛山や浅草岳(約160km)まで見えた。まさかの奥武蔵の武甲山と大持山、小持山も。武甲山に樹林が無ければ北アルプスが見えるとは初めて知った




柏原新道登山口の登山指導所。開設はいつ? 東の空は明るい
日の出! まだ晴れているようだ 種池山荘下の残雪はかなり減っている
針ノ木岳の雲がかかり始めた キヌガサソウっぽいが微妙に違ってる?
アイラネアオイはまだ咲いていた ガレの雪渓はかなり縮小
その先の雪渓は消えていた ショウジョウバカマもおしまい
種池山荘前の雪も消えた この雪も1,2週間で消えるだろう
立山、剣岳は終始雲の中
雷鳥を探しながら上がっていく 今週も雷鳥に遭遇。これで4週連続
爺ヶ岳南峰山頂 鹿島槍も雲の中
爺ヶ岳南峰から見た西側の展望クリックで拡大)
爺ヶ岳南峰から見た松本盆地方面の展望クリックで拡大)
爺ヶ岳南峰から見た南アルプス
爺ヶ岳南峰から見た富士山 中峰に向かう
今週は開花していた 爺ヶ岳中峰山頂
爺ヶ岳中峰から見た西側の展望(クリックで拡大)
爺ヶ岳中峰から見た東側の展望(クリックで拡大)
爺ヶ岳中峰から見た東の山々。武甲山まで見えた!(クリックで拡大)
カシミールでシミュレーションした武甲山山頂から立山、後立山の展望(クリックで拡大)
爺ヶ岳中峰から見た新潟中越の山々(クリックで拡大) 浅草岳で距離は約160km
爺ヶ岳中峰から見た南アルプス(クリックで拡大)
爺ヶ岳中峰から見た尾瀬(クリックで拡大)
爺ヶ岳中峰から見た奥日光(クリックで拡大)。距離は約150km
たぶん佐渡が見えたのは初めて 爺ヶ岳白沢天狗尾根
南峰再び 爺ヶ岳南尾根
下山開始 たくさん登ってくる
種池山荘前は賑わっていた 針ノ木岳、蓮華岳に雲がかかり始めた
ガスの中を歩くと涼しい! 2度目のガスの中
登山口到着 今週は対岸の駐車場も賑わっていた


・今年は6/29(金)に関東甲信の梅雨明けが発表されたが、高気圧が東に偏って湿った南西の風が入り大気の状態が不安定で、山の上はガスの中の可能性が高いと予想された。長野北部の下界の天気予報は曇り。
・おまけに今週は週の頭から風邪気味で喉は痛いし鼻水は出るしで風邪薬のお世話になりっぱなし。週末はおとなしく寝ていようかとも思ったが、適度な運動で体温を上げて免疫を活性化するのもいいだろう。寝ているだけでは体力的にはいいが精神的にストレスになってしまう。
・梅雨明けで長野でも最低/最高気温が一気に上がってもう山はアルプス級以外は無理な時期になってしまった。その中でそこそこ楽な山ということで今週も爺ヶ岳を目指すことにした。
・前夜の登山口の柏原新道入口最寄りの駐車場の空きは2,3台程度で、そろそろ夏山シーズン開幕かな。夜中には次々と車が上がってきた。夜半は猛烈な雷雨であったが徐々に上がってきた。ただし星空は全く見えない。天気予報では明け方は雨だったがそれは無く、曇り空だった。念のため傘を持つ。先週の雪の状態からしてピッケルは不要だろうと今回は持っていかなかった。
・まだ真っ暗な中を出発。明らかに先週よりも気温が高く最初から半袖半ズボン。虫も多く虫よけをたっぷりとスプレーしてから外に出た。登山口のプレハブの登山指導所はまだ開いていなかった。
・昨夜の雨の影響で登山道は良く濡れて石は滑りやすいが泥濘が無いのがこのコースのいいところ。順調に高度を上げていく。扇でパタパタ扇いで体を強制風冷。4時15分くらいでライト不要な明るさになった。予想に反して針ノ木岳は朝日に赤く焼けてきて、少なくとも東の空は晴れていることが判明。稜線には雲はかかっておらず天気は期待できるかもと思ったが、稜線が朝日に輝いた後はその光を失い、時々雲もかかるようになり残念ながら予想通りの展開に。
・樹林の隙間からチラチラと見える種池山荘直下の残雪はかなり減っていた。残雪の横断もガレた谷以外はかなり縮小、たぶん来週にはこの1か所しか残っていないかも。そしてガレ谷の雪渓の雪切は相変わらず完璧でアイゼン、ピッケルとも不要。今週は気温が高く雪が適度に緩んでいるので特に歩きやすかった。落石は先週より増加。
・森林限界を超えて小屋前の最後の登山道の雪は完全に消えていた。小屋前には1名の登山者のみ。おそらく小屋泊まりの登山者はもう出発した後なのだろう。こちらは爺ヶ岳山頂へ向かう。
・森林限界を超えて振り返ると立山、剣岳は雲の中。槍穂等の北アの高山も雲の中だったが南アは予想外に割とよく見えていた。あちらも稜線は雲の中に沈んでいると思ったのだが。
・稜線には先行する登山者の姿は1人だけ。私と同様に登り方向なので、おそらく今朝扇沢を出て鹿島槍日帰りだろう。爺ヶ岳中峰へは私の到着と彼の出発は入れ替わりだった。
・雷鳥がいないか探しながら歩いたら今週も道端で発見。全く動かないので意識していないと雷鳥に気付かない状態。これで4週連続で雷鳥に遭遇できた。下山時にも見かけないかキョロキョロしながら歩いたが探し出すことはできなかった。
・南峰到着。東側は薄い雲海に覆われるが志賀高原は雲の上。浅間山は雲の中。南アは雲から出たり引っ込んだり。北アは後立山以南はすべて雲の中。鹿島槍は出たり引っ込んだり。立山は小窓ノ王以北はずっと雲の下。富山方面は空気の透明度が高く能登半島がこれほどはっきり見えたのは初めて。
・休憩無しでそのまま中峰へ。鞍部付近のコマクサは今週は開花した株もちらほらと見られた。
・無人の中峰山頂到着。ここは東の展望が開けるが雲海の上には遠方の山々が。越後三山の越後駒ヶ岳と中ノ岳、日光白根はそれなりに同定に確信が持てたが燧ヶ岳と至仏山はあまり自信が無かった。その他の山々は帰宅後の写真判定で判明。まさか毛猛山や浅草岳、それに利根水源山脈の下津川山や小沢岳、平ヶ岳まで見えるとは思わなかった。もっと驚いたのが奥武蔵の武甲山、大持山、小持山が見えたことで、逆に言えばあちらの山も樹林が無ければ後立山が見えるということ。カシミールで武甲山の展望をシミュレーションすると、確かに蓮華岳〜五竜岳にかけてが見えることが確認できた。
・やがて中峰に単独男性が上がってきた。昨夜は種池山荘で幕営したというが、あの雷雨と豪雨でテントは大変だったとのこと。そりゃそうだろうなぁ。でも昨日の日中は好天に恵まれたことだろう。 ・1時間ほどの休憩後に下山開始。最後に南峰に立ち寄ってから下っていると次々と登山者が登ってくる。すべて今朝扇沢を出発した人だろう。ちとお疲れ気味の人も。大半がこのまま鹿島槍方面だろう。相変わらず鹿島槍は雲から出たり引っ込んだりを繰り返していた。種池山荘前は休憩中の登山者で賑わっていた。
・柏原新道の下りもすれ違う登山者で賑わっていた。先週とは大違い。もう完全に夏山シーズン開幕。登山口に戻ると対岸の駐車場もいっぱいだった。先週と違って汗だくになり、登山口近くで河原に降りて水浴び。ここはもう雲海の下なので稜線の天気は分からなくなってしまうが、車に乗って下り始めたらフロントガラスに雨粒が・・・。稜線は降っていなければいいが。なお、自宅に帰ってからネットで槍ヶ岳のライブカメラを確認したら1日中ずっとガスの中だった。

 

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